【囲碁】自由なルール決めとアマチュアが苦手なコウ争いの考え方
皆様、こんばんは。イッシーです。
この記事は囲碁 Advent Calendar 2016 - Adventar17日目として書かれました。
【対象者】
低段者向けだと勝手に思っていますが、誰でも読めると思います。
【はじめに】
初段~三段くらいの方で「囲碁構想」「コウの考え方」について悩んでる方も多いのではないでしょうか。
1つでも参考になればいいなと思い、私が実践している「囲碁構想」「コウの考え方」について書きたいと思います。
【自由なルール決め】
ルールとは何でしょうか? 囲碁のルールでしょうか?
自分の「囲碁構想」を実現させるためのルールです。
私の例を使って見ていきましょう。
私は「厚み」「模様碁」を打ちたい碁打ちです。
ここでルールを作らなければいけない絶対条件があります。
ルール①:星の定石で自分から三々には入ってはいけない。
三々に入ってしまうと、中央ではなく、石が下にいってしまうため、
「厚み」「模様碁」にはなりにくいですよね。(図1)
図1
ルール①みたいな制約を作っていくことが「囲碁構想」を実現させるための1つの手段だと私は考えています。
このルールが②、③・・・etcと作っていくとどんな碁になるんだろうかと想像すると、考えることが楽しくなりますよ(笑)
私の場合は、嫌いな布石、定石を打たないというルールを作り始めた結果、「厚み」「模様碁」向いてるじゃん! さあやろう!みたいな感じでした(笑)
ルール②:小目のツケヒキ定石を打たない。
ルール③:小目にシマル布石は打たない。
ルール④:打ち込みを打たないで終局したい。
・・・みたいな感じです。
ルール②、③を見ると、いかに地を先攻することが嫌いなのがわかりますね(笑)
オレオレルールを作成するメリット
①自分の好きな分野、嫌いな分野が明確になる
②自分が目指そうとしている「囲碁構想」が見えてくる
ーーーーーーーーーーここからはコウ争いのお話ーーーーーーーーーーーーーーーー
【コウ争い】
囲碁で嫌いな分野が多いといえば、やはり「コウ争い」でしょう。
「コウ争い」が好きになってしまえば、同棋力同士の戦いは圧倒的有利ですよ!
ということで、私が勝手にルール決めた「コウ争い」の考え方について紹介したいと思います。
コウで難しいのは一体どれくらいの大きさのコウ材を打てばいいのかが判断つかない場合です。
そこで、考え方の手助けになる重要な事が2つあります。
・仮にコウに負けてしまったら、自分にどんな影響があるのか。
・仮にコウに勝ったら、相手にどんな影響があるのか。
※今回の記事では、コウ争いに負けた場合について書きたいと思います。
例えば、コウ争いの大きさが20目としましょう。
仮にコウ争いに負けて、負けた後の相手の手番でさらに自分の石が20目取られるとします。
「コウ争い」自体は20目なのですが、実際には40目取られてしまっています。
後手40目取られる「コウ争い」だという事がわかると思います。
では、後手40目取られてしまうかもしれないコウ争いに打たないといけないコウ材の大きさは何目必要でしょうか?
ここで少し戻りましょう。
コウ争いに負けたら相手は2手使って40目を得る事ができるんでしたよね。
ということは、以下の手順になります。
①自分がコウ材を打つ
②相手がコウを解消する。
③自分がコウ材で打った箇所を連打する
④相手が残りの20目を取る
⑤自分が他のところ好きな箇所に打てる。
①〜⑤から言えることは自分が3手打てるということです。
話を戻すと、後手40目のコウに関しては、3手かけて40目の以上の手になれば互角以上になるということです。
先手20目のコウ争いであれば、2手かけて20目以上の手になれば互角以上になるということです。
※3手かけられるコウで多いのは2段コウ。2手かけられるコウで多いのはただのコウです。
(実際に図を使って説明したかったのですが、いい図が思いつきませんでした・・)
【最後に】
今回の記事では、私が作り上げてきた考え方の一部を書いて見ました。
自分の考えた通りに対局が進んで行くと、より囲碁が楽しくなりますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。